ショッピングセンターから小規模経済へ
天気も安定し、穏やかな日々が続いている。
こうして平和な日々が続くことを誰もが願っているのに、世の中にはそれを壊して自分が独り占めしようとする奴が大勢いるのも事実である。
困ったもんだ。
そんな奴はお酒を飲んで寝ていてくれるといちばんいいのだが…。
さてデパートの売上の減少が言われ出して久しい。
最近も老舗のデパートがどこかの店舗を閉鎖するというニュースが流れていた。
けれども今やデパートが閉鎖してもほとんど気にする人はいないだろう。
なぜならみんなもうデパートの時代ではないことを知っているから。
唯一残念だと思う人々がいるとすれば、北海道展など全国物産展ファンぐらいではないだろうか?
おっさんが子供時代は時に家族と一緒にデパートに行くことは楽しみだった。
デパートは街の中心地に位置しバスに乗っていく。
そのそばには商店街があり様々なお店が軒を並べている。
そこを歩きながら時には服などを買ってもらうこともあるが、ほとんどの場合は人ごみの中をお店を眺めて通り過ぎるばかりだった。
それでも楽しかった。
最大の楽しみはデパートの屋上近くの階にあるレストランに行きお昼を食べる。
あるいは屋上で催されているイベントを楽しむことだった。
そして時代は移り変わり、人の流れはデパートからショッピングセンター(SC)へと移り変わっていく。
一家に一台どころか、大人それぞれに車1台となり、(無料の)駐車場が完備されているSC時代となる。
けれどもよく考えてみれば人々がしていることはほとんどおっさんの子供時代と変わらないのではないだろうか?
だから今はSC全盛期で、そこにあるお店は儲かっているのだろうと思うのだが、実はそうでもないらしい。
ショッピングにセンター(SC)入っているアパレル店舗は苦戦を強いられているそうだ。
売上は増加しても利益は減少であったり、営業赤字に陥っているところもあるとのことだ。
なぜそのようなことになっているかというと、その原因はやはりネット社会の進化にあるようだ。
アマゾンを筆頭に店舗無しショップは、その分安売りをしていたりもするし、オークションも盛んだ。
そして比較サイトが充実化したことで、人々はモノの比較、値段の比較をし、ネットでの購入となっているからだ。
更にはこのところメルカリなどフリマなど個人売買も盛んとなり、それらが既存のアパレル店舗の売上減少を招いているらしい。
それではこの先SCはどうなるのかというと、その未来はアメリカを見れば分かる。
なぜなら日本はアメリカのポチの如くその尻尾を追いかけているので、アメリカを見れば日本がこの先どうなるのか分かるのである。
そしてそのアメリカだが、日本よりもいち早くSCが誕生し、さらにネットでの売買もいち早く盛んになった。
そこでアメリカのSCがどうなったかというと、
実は廃墟と化しているのだ。
現在アメリカにある小売業は続々と廃業している。
例えばあのトイザラスは全店舗を売却・閉店を発表し、アパレルのGAPはかなりの店舗を閉鎖するなど、誰もがその名前を知っているような小売業が消えていこうとしている。
小売業に限らないが大手といわれるところは、巨額のマネーが動くだけに、傾き始めると放物線を描くがごとくにある地点を過ぎると急速となる。
それ故に一挙に撤退・閉店となる。当然のことながらそれらはSCに入っていたところでもあり、それらがなくなることでSCは閑散とし始め、それに伴い人々も離れていく。
それが悪循環となりやがては廃墟と化していくのである。
すなわちこれが日本のSCの未来像である。
今日本ではそれほど人口の多くないところでもSCが続々とオープンしている。
この人口規模でこれだけの巨大な施設が必要なのだろうかと思ってしまうようなことがある。
ただでさえ少子高齢化、人口減少社会になっているのに一体どのような未来を見据えているのだろうかと思ってしまう。
おそらく初期投資分を回収してある程度の利益を稼いで、そしたら撤退するということも彼らの頭の中には入っているのではないだろうか?
その間にこれまであった地元のお店は太刀打ちできずに店を閉めているそこには何もない状態となっている。
そして起こるのが更なる地域の衰退である。
彼らは地方のことなどまるで考えていないのである。
そこにあるのは自分たちの利益ことのみである。
いかに巨額のマネーを動かし、巨額の富を得るかだけである。
そこには地域の活性化などというものはない。
口先だけはそれがどれだけ地域のためになるかという。
けれどもその裏には自分たちが(巨万の富を)儲ける範囲でという言葉がついているのである。
そこでおっさんは思うのである。
SCがどうなろうと構いやしない。
いや、そんなもの消えゆくのが関の山である。
放っておけばいい。
それよりももうこの規模の経済(=インチキ)を終わりにしようではないか。
そして俺たちの時代を取り戻そうではないか!
いや実のところを言うと、規模の経済はすでに終わりが来ているのである。
何故なら今や人々の周りには(安)ものがあふれ、その奥がもの疲れ、買いもの疲れをしているのである。
若者はものを持たなくなってきている
若者だけでなく大人の間でも「断舎利」という言葉が流行っている。
それをさせまいとネットもテレビもあらゆるメディアが人々に欲望を掻きたて、消費させようととしているのである。
でもね、見てごらんなさい、今にぎわっているのは実店舗で言うとセカンドハンドのショップであり、フリマである。
いわゆる古着であり、それらをアレンジして自分のものとしているのである。
時代は変わってきているのである。
人々は小さなお店でオリジナルなもの、本当に気に入ったも、そして長持ちするものを買う時代へと入ってきているのである。
そこにあるのは売り手買い手の互いの喜びの分かち合いである。
もちろんこれまでも相互の喜びはあっただろうが、そのバックには大手の巨額の利益があった。
その分け前を得るためにメディアがあった。
平気で嘘もつく体制があったのである。
さあ人々よ、賢くなろう。
政治家、大企業、メディア、それらの結託した陰謀を蹴散らしてしまおう。
奴らの金儲けの犠牲となるのはもうやめよう。
そして大量消費生産された焼酎を大量に飲んで悪酔いするよりも、うまい焼酎をぐい飲みで一杯飲んで気持よく寝て、すがすがしい朝を迎える日にしていこう!
奴らの奴隷になるのをやめて、
我らおっさん人類に弥栄!!