おっさんの寝言、小言、独り言

焼酎好きおっさんの「娑婆」論考。

ハロウィンパーティよりも文化祭しよう

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近所で毎月月末に行われるイベントを覗いてきた。

随分前から行われているのだが、特に興味をひかれることもなくこれまで一度も訪れたことがなかった。

けれどもたまたますぐ近くに用事があったので、ついでに足を運んでみた。

そこには野菜や花を売っているお店、食べ物を売っているお店、ハンドメイドの雑貨を売っているお店などいろいろなお店が出ていたのだが、その中でひとつのお店に目がとまった。

越野寒梅、久保田、剣菱etcかつて飲んだお日本酒の一升瓶が随分と値引きされて売られている。

これは…、買わなければ!!!

先日おっさんは備前焼のぐい飲みを購入したばかりであり、このお酒を買って飲め!と神様からのお告げではないか!?

イベントでこんなものが売られていたとは…、もっと早くに来ていれば…、嬉しさと、悔しさとを一度に味わった瞬間であった。

さてイベントといえば、今や全国的なイベントとなったかぼちゃのイベント、ハローウィン

商店街で仮装パレードが行われたとか、荒れて騒ぎが起こったとニュースにもなっていたが、あれは一体何なんだ???
 

そもそもハローウィンとは、もともとはヨーロッパのケルト人の1年の収穫を祝うことと~ケルト人では1年は11月1日に始まり10月31日に終わるそうだ~、その年末には先祖の魂が戻ってくるために迎え入れるためなのだが、その時に悪霊も一緒についてくるので、それらが家に入ってこないように、子供たちをさらうことがないように追い払うことを目的とした行事から発生したものだ。

それがキリスト教徒(カトリック教徒)と結びつき、更にはアメリカでイベント化され子供たちのイベントとなり…、そして遂に日本へと輸入された。

十年前はこんなものキリスト教徒を名乗る者たちの教会イベントにすぎなかったものが、今では親子揃って仮装行列とは…。


そして渋谷駅前は仮装した人たちで溢れ、DJポリスも出動するが、夜間の騒ぎは収まらず、ホリエモンならぬ逮捕もんも出て、一晩なければ街はゴミだらけとなり、まるでポルターガイストの世界。

悪霊退散どころか悪霊に取り付かれた者だらけ状態だ。

 

しかしこのハローウィン、日本での出所をたどれば、きっとアメリカからの内需拡大要請に、
政府が雇った怪しいコンサルタントの入れ知恵、スーパーやデパートの消費拡大目当て、そして新しいものを取り上げそれを情報と称して国民の消費せよせよ洗脳を繰り広げるマスメディア群、
名付けて消費せよせよコングロマリットどもが日本人のお祭り好き&アメリカモン好きを上手に利用し、
まんまと若者を中心とした国民がのせられたというところだろう。


おっさんに言わせれば、「楽しいことは自分で創るものや!」と言いたいのだが、今の日本ではそれもなかなか難しいことだ。

何故なら今の大人の大半はサラリーマンで、仕事に行けば機械に使われ、機械の如くに働かされる。

子供たちは学校が終われば塾に習いごとと人工物の中で競争に追われるばかり。

大人も子供も両者ともに考える時間もなく、流されるまま、そこにしがみつくのがやっとの状態であり、ストレスだらけとなっているのが今の日本社会。

せめて仮装して普段の自分と少し変わってという変身願望が如実に出たのだろう。

日常でうっぷん晴らしとしてコスプレして出ていくのはためらわれるので、年の一度のイベントならば多少奇抜な格好をしても、赤信号みんなで渡れば怖くないの如く、みんなで変装すれば恥ずかしくない!


この元凶の本をただせば、大人の責任であり、政府(国会議員)、大企業、マスコミをはじめ近代日本の中枢にいた人たちのせいである。

彼らの未来を考えた行動ではなく、自己利益獲得のための行動によるものでる。

国民も大半は犠牲者なのだ。


しかしながらこの状況にいくら文句を言っても仕方がない!何も始まらない。

そこでおっさんは新たなる提案をしてみたい。

それはハローウィンなんかの仮装パーティで盛り上がるよりも、文化祭でみんなで演劇をしないか?というものだ。


実りの秋、収穫の秋。それはスポーツの秋でもあり、また芸術の秋でもある。

ちょうど学校でも学園祭や文化祭が開催される時だ。

ならばそれに合わせて地域々々で演劇を楽しむというのはどうだろうか。

それも演劇を見るのではなく、演劇をする側となるのだ。

各地区で演劇を準備し、発表するのだ。何なら家族で演劇をしてもいい。

そしたら日常の自分とは違う役柄を演じられる。

衣装も自分達で作って仮装もできる。

セリフを覚えて、みんなで合わせて練習する。

頭の体操にもなれば、地域や家族同士のコミュニケーションともなる!
 

消費せよせよ戦略にのせられてお店で売っている仮装衣装を買って、それを着て行列をなして薄っぺらい一体感を味わうなどよりも、よっぽど「みんなで作り上げたぞ!」というごっつい一体感を味わえる。

お客さんの反応はどうだったか?喜んでもらえたか?と考えもする。

自分自身を向上できるし、地域の一体感(安全性)も増す。

生活をより豊かにすることもできる。

まさに一石二鳥どころか三鳥、四鳥にもなるではないか!!


そして終わればみんなで乾杯!

子供はジュース、大人はビールにお酒にシャンパンに何でもOK!

これなら子供たちにお菓子を上げても文句を言う大人はいないだろう。

そして子供達の寝たあとは大人の新たなる仮装パティタイム(笑)。

渋谷の荒れた酒ではなく、うまい酒が飲める。

こんないいことはない!

これで日本の文化度は成熟度を増すぞ!

いかがかなおっさんの提案は?