高校生とイチゴの関係
不惑を超えて、知名(天命)に近づいてくると、ある意味心の落ち着きはできてくるののはよいことだ。
けれども身体は放ったらかしにしていると、衰えてくるか、もしくはブヨブヨとなっていく。
そしてまた40年以上体にため続けた毒素が噴き出してきたり、これまで分解されていたものが分解できなくなり、それが別物へと変わってくることもある。
そのひとつが加齢臭というやつだ。
おっさんも例外ではない。
少し汗をかいたり、お風呂からあがって時間がたってくると、加齢臭が漂い始め、邪魔者扱い、鼻をつままれる存在へとなってしまう。
今や女の時代ということで、それも自然やと思うのだが、そうするとますます端へと追いやられていまう。
いい焼酎飲んで体の循環を良くしようと思うのだが、24時間酔っ払っているわけにもいかない。
そこで必要となってくるのがデオドラントだ。
デオドラントとは、
バクテリアの増殖を抑えるなどして、体臭その他の悪臭を防ぐこと。また、その成分。(「コトバンク」より)
ということで、詳しく区別するといろいろあるようなのだが、
早くいってしまえばおっさんん必要なのは制汗剤であったり、香水であるということだ。
脇につけて、首元につけてこれで一応世の中にも受け入れられるかと思うのだが…、如何なものか?
さて最近はテレビでもそれらのものが宣伝もされるし、
更には消臭剤に、香り立つ洗剤やらも発売され、悪臭というものがどんどん社会から退けれられている。
お陰で女性とすれ違うと本来の女性の匂いではなく、化学の臭いとなり、
おさんにとっては何となく興奮さめやり、吐き気を催したくなるこの頃なのである。
(言うまでもなくおっさん自身のことは傍においている。)
さて女性の匂いはともかく、最近おっさんが気づいたことがある。
それはおっさんが道を歩いていると時々高校生の男の子たちが自転車でそばを通り過ぎていくのだが、
彼らが過ぎ去ったあとその尾を引くかのようにイチゴのような香りが漂ってくるのだ。
「なんやこの甘い香りは?」と思うのだが、
それはつまり16、17歳の男子も香水をつけているということだ。
そこでおっさんは思うのだ。
なぜ故に中高生男子が香水をつけなければならないのだ?
彼らの存在の象徴こそが「汗臭さ」ではないか!!!
運動して、汗かいて、シャワーもないから、タオルで汗を拭いて家に帰る。
そこに汗臭さが漂う。
それは当然のことではないか?
そして若者の汗は、中高年の臭さ漂うバクテリアもおらず、よい汗なのだ!
なぜにそれを気にしなければならないのだ!
そう思いながら自転車で遠ざかる中高生に言いたいのだ。
もひとつおまけに言うと野球部男子からもイチゴが漂ってくるのだ…。(あんたら勝てないよ…。)
とホントは叫びたいのだが止めた。
何故なら先日スーパーの広告を見たからだ。
今やスーパーのチラシに載っているものはその90%以上のものが添加物が入っているものだからだ。
冷凍もの、インスタントもの、調味料、お惣菜etc…。
肉だって何が精肉となるまでに使われたか分からなければ、野菜だって店頭に並ぶまでに何を使ったことか…。
日本の添加物の認可は360種類以上あるそうで、その数は世界一だそうだ。
そんなものがたくさん入ったものがスーパーのチラシに掲載され、それを購入するために人々は駆け込むわけだ。
そしてその添加物は、その添加物同士がどのように反応するかは明らかではない。
一度添加物と添加物が反応し、何らかの気体を発生させている映像を見たことがある。
体の中で一体どのような反応が起こり、どのような物質が生み出されているかと思うと、恐ろしいものがある。
アトピーやアレルギー持ちの子供の割合が増えていることも当然のことだろう。
中高生が汗をかいて若い汗のにおいを発生させるだけでなく、それ以外の物質を発生させている可能性も大だ。
ならばイチゴの香りをさせることも仕方のないことなのかもしれない。
そう思うと汗のにおいを漂わすわけにもいかない近頃の高校生が不憫にも思えるのである。
いずれは甲子園球児も、花園ラグビー男児も、国立競技場のサッカー高校生も、そして武道館の剣道に柔道の高校生もイチゴの香りを漂い合わせて試合をするようになるのかもしれない…。
お面を取ったらイチゴの香りが漂う剣士、レモンとイチゴの香りが寝技をかけあう姿…。
なんと言えばいいのやら…。
二十歳になってお酒が飲めるようになったら、本物の日本酒や焼酎を飲んで殺菌しておくれ。