おっさんの寝言、小言、独り言

焼酎好きおっさんの「娑婆」論考。

レッドカード突き付けたくなった

おっさんの趣味は釣り、フィッシングや。
早起きは三文の得っていうけど、仕事が休みなんで朝4時に海に行き、投げ釣りとその合間のルアー(アジング・メバリング)をやってきた。
ルアーはチョマチョマやるもんだけど、投げ釣りはその豪快さに酔いしれている。
投げたらアカンとかいっているけど、男はやっぱ投げなきゃアカン!
投げ釣りは投げてナンボの世界や~!

 釣りを始めて2時間半、ふと後ろを振り向くと、釣竿を持って道路から堤防へ上がってこようとしている人がいた。この堤防は海岸から長さ15m、幅2mほどの小さい堤防や。釣り場的には1組ぐらいがやるのがちょうどぐらいで、1人のんびり釣りしていたいのに…、しゃあないな~、まあ仲良くやろか~、きっとこっちに来たら何かひと声かけてくるやろと思い、釣りを続けた。

そしたら、その後何にもない。何分経っても何にもない。何で? 挨拶ぐらいあってもええやろ???振り返れば小学5年生ぐらいの子供連れた親父やないか!? こっちにケツ向けて竿を準備するのに夢中やないか?

普通「おはよ~ございます。(狭いとこですけど、)子供連れてますけど、やらせてもらいます。」ぐらいのひと言あってもええんじゃないの???

しゃあないなあ。ほな面と面があった時にでも挨拶しよか…と思いつつ、餌の付け替え時に振り返ると、親父はいつもこっちにケツを向けとる。まるで無視するかの如くや…。心がざわつく~。なんちゅうけったいな親父やと思いつつ釣りを続け、8時が過ぎた。

日も高くなってきたし、釣れへんし、そろそろ止めよ~思って片付けを始めた。それから相変わらず親父はケツ向けとるので、子供の視界に入るようにして付近の掃除を始めた。わしが出したごみだけじゃなく、釣り糸やたばこの吸い殻も拾って釣り場をきれいにした。「来たときよりも美しく~」ちゅうやつや。釣りをする者のマナーであり、基本や。

そして荷物を持って帰るとき、ケツ向けた親父の後ろを通る際、
「おはよーございます。よければ前の方へどうぞ~。」ちゅうて言ったった。
そしてらその親父が初めて振り向いて「あ~、すいません」やって。顔見たら同じぐらいの年齢やん。

・あいさつすること。
・レジャーの際は使ったあとはきれいにすること

こういうマナーを教えるのが親の教育ちゅうもんやろ。でなきゃ子供は親から何を学ぶねん?

道路へ出る際振り向けば、その親子は堤防の先端へ移動しようとしていた。その日はボウズ。なんだか心の底まで寂しくなった。世の中がどんどん無機質になっていくわな…。熊五郎飲まずにやってられんかった…。